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ポート研磨

ポート研磨とは、エンジンの吸気ポートの内側を研磨することで、空気が流入する際に抵抗となる障害物、たとえば段差や凹凸をなくし、エンジンの吸気量を増加させ、結果としてエンジンの出力を限界まで高めていく際に行われる研磨のひとつです。モータースポーツや車好き以外には、ほとんどポート研磨の存在も知られていないかと思いますが、エンジンのタイプによっては効果が目に見えて違ってきます。

研磨するエンジンの具体的な場所としては、シリンダーヘッドの吸気ポートと排気ポートとなります。この流量によってエンジンの燃焼効率や体積効率も変わるため、スピードやパワーを競うモータースポーツではメンテが必須の部分でもあります。

エンジンが製造された状態はポートの内部に段差が存在し、表面も原則的には鏡面のように磨かれてはいません。鋳造によって作られており、普通は梨地肌で凹凸があります。また、しばらく使っているうちに内側にカーボンなどが付着して、ちょうど水道管の内側に汚れがこびりついたような状態になっていきます。

ポート研磨では、使っているうちについてしまったこの汚れを落とすのと、エンジンの燃焼効率をさらに高めたいという場合は、新造時にも存在していた不要な段差そのものを削り込んでしまうという方法と、汚れを除去後にポート内部を鏡面研磨して吸気性能、排気性能を極限まで高めるということが行われます。< /p>

ただ、鏡面研磨の是非については様々な議論がなされており、競技目的以外は、若干粗めに仕上げたほうが吸入する空気が層流とならず、乱流となって燃料の霧化をすすめるため、燃焼効率が高まるとされます。

シリンダーヘッドの材質は、アルミ合金であり、通常アルミダイカストによる鋳物が使われています。したがって、研磨をする場合はこの材質であることを加味して行う必要があります。アルミニウム全般には、C砥粒(炭化ケイ素系)が相性がよいですが、ダイヤモンド系やフラップホイール、フラップバフ、軸付砥石などのタイプもよく使われます。アルミそのものはやわらかい素材であるため、付着物などを除去した後の削りすぎには注意を要します。

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