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ドリル研磨

ドリルは切れ味が落ちてくるたびに廃棄してしまうと加工内容によってはとてもコストがあいませんので、先端がなまってきたら研いで、切れ味を取り戻してやる作業をするのが一般的です。

ドリル研磨という場合は、たいていはドリルの切れ味を元に戻す、いわゆる「研ぐ」作業を意味していますが、ドリルの製造工程で使う研磨を意味する場合もあります。ドリルは平たく言えば、円筒状の金属に回転させながら溝を入れて作ります。この溝を切る作業の超砥粒を用いたホイール(砥石車)等を使います。素材の多くが工具用の鉄鋼材料、すなわちハイス鋼や工具鋼、炭素鋼等になってきますので、ドリル研磨に使う砥石は「CBN」といわれる砥粒を用いたものが主流です。

本来、ダイヤモンドは世の中で最も硬い物質であり、研磨の世界でも砥粒として多くの砥石に使われますが、鉄を含有する鉄鋼材料とは相性が悪く、無理に使うとダイヤモンドを構成する炭素が鉄側に吸収され、どんどん減っていきます。また高速で回転させて研磨することがほとんどですので、砥石とドリルの接触点は高温になります。この高温にもダイヤはあまり強くなく、600℃以上になってくると、最大のメリットである「硬さ」が徐々に失われていき、黒鉛化したのち、最後は炭化します。こうなってしまうとダイヤを磨くために使うことができません。

対して、CBNはダイヤに比べて常温では硬さで劣りますが、高温の環境下でも硬さを失わず、かつ鉄を含有する鉄鋼材料全般の研磨でも劣化していくことがありませんので、高寿命、高能率を実現できます。こうした理由により、鉄鋼材料の研磨や研削にはCBNが使われている次第です。

またドリルの中には先端部の硬度をあげるためにコーティングを施したり、先端部の材質だけ変える場合もあります。

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