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コンクリートの研磨

コンクリートは、その構成物質の7割以上は骨材と呼ばれる砕石、砂利などのため、性質は石材に近いものがありますが、セメントと水が反応することによってできるガラス質の結晶によって固まっています。コンクリートは乾燥によって固まると誤解されていることがありますが、乾燥はむしろ大敵で、適切な量の水分とセメントが反応しないとガラス質の結晶ができないため、強固なものになりません。塩分などが少ない天然の川砂利ほど質の良いコンクリートが出来るといわれますが、資源に限りがあり、山等で砕石されたものが一般的です。

コンクリートはその種類や状態によって研磨のしやすさや仕上がりが変わる素材の一つですが、大半の研磨加工にはダイヤモンド工具が使われています。基本的には石材の研磨に近いものがあり、工具も兼用で使われることが多いですが、石材同様に精度よりも手早く研磨できる効率性が求められるため、あまり神経質にならなくとも問題はありません。ただほとんどが床工事や下地処理の用途で使われるため、切れ味だけを追求したものを用いていると施工時のコスト上昇につながります。したがって、工具選びでは一つの工具や工程でどれくらいの面積を研磨できるかというライフも重要な要素となります。

またコンクリートの研磨は、「削る」ほうに近いものが多く、ハンドグラインダーやポリッシャー等の手持ち式の電動工具を使っての加工も多く、こちらでは乾式(水や研削液などを使わないで加工する方式)での用途がよく見られます。同じダイヤモンド工具を使うのでも、乾式と水等を使いながら研削・研磨する湿式とでは得られる結果が異なることがあります。ダイヤモンドは高温に弱いため、本来乾式での加工にはあまり適しませんが、温度を上昇を食い止める機構を持つタイプの工具もあります。ダイヤモンド工具を使う際は、乾式と湿式の両用タイプなのか、どちらか片方専用に作られたのか確認することで工具の性能を最大限発揮させることができます。

コンクリートは前述の通り、砂利などの石とセメントとその反応物とによる複合材料のため、構成している各成分が同じものではなく、硬さや性質の違う材料で構成されている点、コンクリートはそもそもガラス質の結晶ができることで硬化するため、これらに相当する成分が緻密に詰まっている点、削った際に発生する塵の細かさ等に違いがあります。

またヒューム管をはじめとするコンクリート製品に穴をあけたり、削ったりする加工があり、研磨と同様、ダイヤモンド砥石やダイヤモンド工具が使われます。こうした工具はホールソーやビットとも呼ばれます。コンクリートの研磨用の工具では、目詰まりのしやすさから、工具がよりコンクリートに深く食い込むような設計がなされているものが多く見受けられ、ドレッシング不要か、回数が少なくてすむものが重宝されます。またボンドも、過酷な環境での連続使用が前提となるため、耐久性が高く衝撃にも強いものが求められます。