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マグネシウム研磨

マグネシウムは軽くて強度の高い素材のなかでも特に切削性が良好なことで知られる材料です。切削するのに必要な力がアルミニウムの半分程度ですむといわれ、これは金属としては他の追随を許しません。また鏡面加工そのものも切削で可能で、加工する際にはマグネシウム金属そのものの性質には留意する必要はありますが、他の金属から比べて特に難度が高いというわけではありません。バフ研磨など他の金属で使うことが出来る手法はそのまま使うことが出来ます。

マグネシウムはほとんどが合金の形で使われますが、ステンレス、アルミ、チタンなどと同様に電解研磨による手法が使われることもあります。

マグネシウムの研磨では、特に切り屑や火気に気をつける必要があります。自然発火の危険はありませんが、火気に近づけると発火することがあり、条件により水素が発生していると爆発することも考えられます。特に湿気・水分を帯びたマグネシウムの切り屑は水素を発生させることがあり、これに引火すると一気に爆発・燃焼します。したがって、切り屑やスラッジなどは通気性がよく火気のない場所で保管し、他の金属研磨と同じ機械を使う場合もよく他の金属粉を除去してから用いる必要があります。マグネシウムの切り屑自体は専門の処理業者に依頼して廃棄します。

マグネシウムは万が一、発火した場合は、水をかけるとさらに燃え広がる可能性があるため、通常のガス消火器や液体式の消火器は使いません。かわりに塩素系やグラファイト系などの消化剤を用いて対処します。

なお、マグネシウムそのものではありませんが、酸化マグネシウム(マグネシア)のセメントをボンドとして活用したMG砥石と呼ばれる研削砥石も存在します。粗取りでは威力を発揮する砥石です。