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鍋の研磨

おそらく、日常生活における研磨でもっとも馴染み深く、そして厄介な仕事となるのが鍋の研磨でしょうか。鍋は鉄製のもの、アルミ製のもの、ステンレス製のもの、鋳鉄製のもの、ホーロー製のもの、セラミックス製のものなどがありますが、いずれも「焦げ」によって表面に炭化物がこびりついてしまうと、物理的に磨いて落とすしかありません。

薬品という方法もありますが、安全性の問題や家庭で手軽に行えるかという点を見れば、やはり物理的に研磨して落とすのが一般的です。ただし、テフロンをはじめ、特殊なコーティングがなされている鍋に対しては、こうした研磨を行うことはご法度です。

陶器などのセラミックス系のものでも、表面に釉薬をはじめとするコーティングを施されているものは、ムリに研磨するとこれらがはがれてしまうことがあります。

いずれのなべの研磨でも、キズをなるべく浅くして焦げだけを落としたいところですが、これは炭化している上、金属表面に文字通りこびりついているため、まずはしばらく水につけておき、それからミガキを行うことになります。

目の細かいナイロンたわしや、サンドペーパーを併用してもきれいにおちますが、ステンレス製等の金属でできた「たわし」というものもあります。

ものによっては、なべの表面にかなりキズが入ってしまいますが、特殊なコーティングがないのであれば、ステンレスやアルミなどは空気と触れることで、なべの表面に錆に強い酸化膜が出来上がっていきます。

硬さでいうと、セラミックス系(陶器系)が一番硬く、ガラス系、ステンレス系、鉄系、アルミ系と続きます。いきなり強力な研磨力(研削力)をもつブラシや砥石、ペーパーなどを使わず、まずは粒度の細かい(番手の数字のもの)ものから試して、とれなかったら粗い粒度をもつものに切り替える等で表面に残る傷を最小限にする必要があります。キズだらけになってしまった鍋の表面を、段階的に粒度の細かいものに切り替えていき、キズを見えなくするというような作業は非常に骨がおれますので、コゲだけを除去して、周囲への被害が少なくなるような道具選びが肝要です。また料理に使うものですから、体に危険なものも使うのは避けたいところです。