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バイト研磨

使い慣れたしっくりくる工具はそれだけで作業効率や仕上がりに影響します。特にバイトについては、近年はスローアウェイチップなどが先端についた使い捨てのものも多く出回る中、手研ぎバイトにこだわりをもって使っているところもあります。量産ではスローアウェイが一般的ですが、特殊品や一品モノなどでは刃先研磨が必要な手研ぎバイトも使われています。

このバイトは刃先を研磨して使っていくことが前提となるため、バイト研磨が必要となるわけです。

刃先研磨をおこなって継続して使っていくタイプのバイトは、切れ味に優れる他、特殊形状の加工ワークや作業者の好みにあわせた形状にして使うこともできます。

ただ、こうしたバイトを使うには研磨のスキルが必要となるため、一つのバイトを複数の人で使う場合等には仮に加工技術が同程度であっても同じような仕上がりにならないことが予想されます。またスローアウェイであれば、刃先がどこにあるのか、その高さはほぼ一定に保てますが、こうしたバイトはその位置合わせにもスキルが求められます。一品一様の加工物に対して、力を発揮するタイプの工具と言えます。

バイト研磨に用いる砥石はWA砥石やGC砥石などの一般砥石が多いですが、材質によっても使い分けられることがあります。一般に、ハイスや超硬などがバイトの材質としてはよく使われます。また機械加工ゆえ、人造砥石が主流ではありますが、こだわりのある方の中には天然砥石でバイトの研磨を行っている方もいます。

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