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研磨材の構成について

研磨材は、砥石なのか遊離砥粒なのか、またどのような研磨様式なのか、研磨機なのかによって構成要素が異なってきます。研磨には物理的な研磨、化学的な研磨、電気的な研磨などがありますが、研磨の大多数を占める物理的な(機械的作用を及ぼすことによる)研磨には、ワークの表面を削って凹凸を小さくしていくための「刃」が必要です。この役割を担うのが、「砥粒」で、砥石であっても液体の研磨剤であっても物理的な研磨による場合は必ず必要になります。

次に、砥粒をどのようにして固着させたり、ワークに食いつかせるのかという点で、ボンドや接着剤が構成要素として挙げられます。シートやフィルム、ベルト、ペーパーなどに研磨材として作用する砥粒を接着させたり、ブロック状態の砥石に砥粒をまぜこんで焼き固めるためのボンドは、砥石の切れ味や寿命にも影響する部分です。液体状になっている研磨材の場合は、この部分はありませんが、かわりに研磨液やラップ、定盤、ポリッシュ用のポリッシングパッドなどがこれらの役割を部分的に担うことになります。

研磨に必要な構成要素としては、対象を削っていく砥粒、それを支えたり固定したりするためのボンドや接着剤が必須となります。気孔というのは、砥石にあいた無数の小さな穴で、研磨中に切り屑の排出を助けたり、砥粒の入れ替わりを助けたり、ときには砥石が高温になりすぎないよう排熱したりといった機能を持ちます。固形をしている砥石にとってはとても重要な要素ですが、気孔のない砥石や研磨材もあります。

研磨材の構成要素
研磨タイプ 構成要素
砥石 砥粒、ボンド、気孔の三要素
研磨ベルト、研磨布紙、研磨フィルム、サンドペーパー類 基材、接着剤、砥粒
バレル研磨 研磨石、コンパウンド
化学研磨 エッチング液
遊離砥粒 砥粒、研磨液(水性のもの、界面活性剤などの不水溶性のもの等)

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