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ゴム砥石を使った研磨

ゴム砥石は、ボンドの部分にゴム材料を用いた砥石で軸ものと呼ばれる軸付砥石やホイールでよく見られます。ボンドとは砥石の三要素のひとつで、研磨材となる砥粒を固着しておく砥石の本体とも言える部分です。

このボンドを変えるだけで、他のスペックがすべて同じでも、使用感や研磨の結果はかなり変わります。

主要なボンドとしては、メタル、レジン、ビトがあり、なかでも弾性に優れたボンドとしてはレジンが挙げられます。ゴムはこのレジンよりもさらに弾性が高いタイプとなります。使い方にもよりますが、一般に寿命は他のボンドに比して短い傾向がありますが、目詰まりがしにくい(自生作用が高い)、弾性が高いため、あたりがソフトになり面精度が均一に、きれいになりやすいといった特徴を持ちます。

こうした性能から、削り代を稼ぐ必要のある研磨や粗工程にはあまり向きませんが、仕上げやそれに近い工程では重宝するタイプの砥石です。レジンで代用されてしまうこともありますが、用途によってはゴム砥石でないと使いにくいというようなものもあります。ただし、気孔がありませんので、熱を逃がすことは苦手で、適切なクーラントを使う必要があります。

ゴム砥石をまったく使ったことがない場合は、その最高回転数が他のボンドよりも低いことに驚くかもしれません。これはゴムが大きく変形するため、安全を見たものになっています。また熱のほか、急な負荷、切り込みの影響も受けやすいという点も注意が必要です。

形状が変形しやすいということは、工具や機械のフレの影響が、他の砥石よりも大きいということでもあるので、精度ものの加工時には特に気を配る必要があります。