小石の研磨はどうやっているのか

色とりどりの小石がきれいな丸みを帯びて露店などで売られていることがありますが、この小石の研磨は一体どうやっているのでしょうか。小さな石をひとつひとつ磨いていては膨大な時間と手間がかかってしまいますが、その割にはおはじきのようなきれいな小石は価格も安いです。

こうした小さい石などの凹凸や角張っているものを一度に丸みを帯びたものにする研磨方法としては、バレル研磨が適しています。小石だけではなく、金属の小さな部品でバリなどの突起物が残ってしまっているものも、何百、何千もの部品を一点ずつ研磨していくのは現実的ではないため、こうしたバレル研磨が使われます。

バレル研磨にもいくつかの種類がありますが、こうした用途で使われる小型のものは回転バレル研磨が可能なチェンジバレル研磨機やタンブラー研磨機が使われます。

研磨の原理としては、福引のガラガラをイメージすると簡単です。福引の抽選玉が入っているガラガラの中に、研磨剤と研磨液、磨きたいものを一緒に入れて、ガラガラまわすだけです。このがらがらに相当するものがタンブラーや太鼓、バレルと呼ばれる部分で、回転させる速度や中に入れる研磨剤の種類と大きさ、研磨液の種類によってさまざまな材質のものを一度に大量に研磨することができます。